今と昔
占いは人を見る商売ですので、日々人を知る努力なり勉強なりをしていますが
それは人の歴史を知る事にもつながります。
私が占いを生業とする前、当時勤めていた某自動車会社内で幽霊の目撃情報が多々あり
会社側としても無視できない騒動になっていました。
そこで、会社が敷地内に神社を建てることを決定し、それにより幽霊騒動は一様の決着をみせました。
私は会社に勤めてはいましたが、素人ながら占いを趣味としてしておりました。
ですから幽霊というのはとても興味深く、気になって仕様がない状態でした。
そこで、社内の定年間近の方々を中心に、何故多くの幽霊が出るのか?、その原因や以前この地に何があったのか?を聞いて回る事にしました。
しかし、その質問に明確に答えられる人はいませんでした。
私は人に頼らず、会社の敷地内、会社周りに点在する石碑、図書館などに残る資料を調べ始めました。
すると、会社のできる前、この土地は飛行場だったことが分かってきました。
予科練とよばれる戦時中の訓練飛行場で、後に特攻機に乗り込む人たちもそこに多くおられたそうです。
そこから、なんとなく多くの幽霊が出没する理由が見えてきました。
戦後から70年余り
今の日本は平和で、本当によい国になってのでしょうか?
今日は関行男という男の命日です。
時は第二次世界大戦末期、諸説ありますが、体当たり攻撃を考案したと言われる人物です。
そして本日が特別攻撃第一号となり、彼がレイテの海に散って行った日なのです。
彼は同盟通信社の記者で海軍報道班員である小野田という人物にこう語っていたそうです。
報道班員、日本もおしまいだよ。僕のような優秀なパイロットを殺すなんて。
僕なら体当たりせずとも、敵空母の飛行甲板に50番(500キロ爆弾)を命中させる自信がある。
僕は天皇陛下のためとか、日本帝国のためとかで行くんじゃない。
最愛のKA(海軍の隠語で妻)のために行くんだ。命令とあらば止むを得まい。
日本が敗けたらKAがアメ公に強姦されるかもしれない。
僕は彼女を護るために死ぬんだ。最愛の者のために死ぬ。どうだ、素晴らしいだろ。
-関行男、マバラカット基地近くのバンバン川にて
愛する者の為に死ぬ、そんなことが今の日本人にできるだろうか?
現代人は生きる事が希薄になっているから、死を遠いものと位置づけているし、愛に命をかけれなくなっているような気がします。
死を遠いものと位置付けるのは、すなわちこの日本が平和だからかもしれない。
でも殺人事件も自殺者は増えるばかり、先日の元自衛官の他者を巻き込む自爆とも言える自殺事件
関行男が今の日本を見たら、どんな気持ちになっただろう・・・
今日はいろいろ考えながら、お酒を飲もうと思います。
聖司