2022年10月02日(日)

正義とは

ジル・ド・レェは聖女ジャンヌダルクの右腕として100年戦争をともに戦った貴族であり騎士であり英雄

一説によるとジルは聖女ジャンヌダルクの美しくも清純なその姿に恋をしていたとも言われています。

ジャンヌが捕まり火あぶりの刑に処されたことを嘆いたジルは
ジャンヌを復活させようと、錬金術を使う事を決意します。
ジルは幼少期から敬虔なるキリスト信者ではあったのですが
同時に錬金術や降魔術などを行う悪魔崇拝者でもありました。

神も悪魔もおなじように自分を救ってくれると信じていたジルは
少年の心臓を捧げることにより、ジャンヌの復活を願ったのです。

最初は儀式の為、ジャンヌの為だった行いは
次第に少年を殺す過程や悲鳴や不安な表情を楽しむための猟奇的殺人へと変わっていきます。

それはまさに劇場であり舞台でありグランギニョル
(このあたりをもっと詳しく知りたい方は、ジルの処刑直前にジル自身がすべて語っており
  書籍や資料などが多く残っていますので、調べてみるのもよいでしょう。)

切り飛ばした首のコレクション
いろんな部位を切断され内臓を引き出されたまま吊るされ飾られるいくつもの小さな肉体

ある日ジルはつぶやきます

「この世に神はいない」と

それはこれだけの行いをしても復活しないジャンヌのことを思い言ったのか?
これだけの事をしても天罰を受けない自分のことを思い言ったのか?

その後彼は、不動産の売却トラブルから有力貴族から訴えられ処刑されます。
裁判では少年の大量殺人も題材に上がりましたが、裁判内ではあまり問題視されなかったそうです。
そして絞首刑となり、苦しむことなく簡単にその人生を終えることになります。

執行後ジルの城の地下からは凌辱されバラバラにされた多くの少年の遺体が見つかるわけですが
バラバラであり更に腐敗も進行しており、正確な遺体の数は把握できず最低でも140体~1500体にのぼったとのこと

それだけの多くの命を苦痛と不安の末に奪っておいて、ジル自身は絞首刑という簡単な死

「この世に神はいない」とはジル自身の死に方にも言えるのかもしれません。

あれ?
「〇〇学園問題」「〇を見る会」「〇〇教会問題」・・・
全てきわめて黒に違いグレーのまま、その裁判すら行われず簡単に死んでいった人いたよね?

特別軍事作戦とか言ってあの国を占領しようとしている大統領
統一だの併合だのと言ってあの離島を支配下におこうとしている主席
核開発を再開しバンバンミサイルを飛ばしてくる総書記
それらを非難に経済制裁を強める、その他の国のリーダーたち

みんな自分を『正義』だと言っている
みんなが正義なら、悪は誰なんだろう?

日本が大東亜戦争に敗れGHQが入ってきたとき
焚書が行われ、『大東亜戦争』は『第二次世界大戦』と言い換えられ
学校の歴史の教科書も大きく変えられました。

私達はそれが本当の歴史だと思い育ってきました。

勝てば官軍、正義は勝、その度に歴史は勝者の都合よく塗り替えられ
それがいつしか真実となり、それがまた正義となっていく

いつしかあの人の罪や疑惑は忘れ去られ
英雄として祀られた『国葬』という歴史だけが残っていくのでしょう。

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