穴二つ
八百万(やおよろず)というのは、文字通り800万柱の神々が居るというわけではなく
『八』というのは「おおくの」という意味があり
八百万とは「数えきれないほどの神々」ということになります
日本ではすべてのモノに神が宿るとされています
草花にも、車や家にも、土地にもすべてに神が宿っています
神社仏閣もそうです
いろんな良いご利益を与えてくれる神や仏をその場に留まらせたい
そんな人の願望や念であり、それを信仰としてお願いして
留まっていただいているわけす
要するに念を込めれば、そこに魂が宿るわけです
一部地域では供物として人の命が捧げられていたのも、そういうことかもしれません
”一生懸命”
仏像には勝手に魂が宿るわけではありません
職人が一生の命を懸けて作りこむからこそ、魂でありそれを願う仏が宿るのです
それは三種の神器がそれぞれ一つでないように、人の思いと同じだけ命が宿り神や仏が宿るのです
ですから1千や1万や1億と明確な数字ではなく
『八百万』であり「数えきれない多くの」ということになるのでしょう
「人を呪わば穴二つ」
よく「呪いというのは跳ね返ってくる」と言いますが
野球のように投げたボールを打ち返されるわけではありません
だって、三振する場合だってあるでしょうし、打ち返したとしてもファールボールになるかもしれませんよね
野球に例えるのならば、矢張りこれも「一生懸命投げている」ということであり
命を込めて投げ込んでいるわけです
それが呪いという行為であるのなら
これも一生懸命なわけであり等価交換ともいえるのかもしれません
自分もろとも相手を地獄に引きずり込むんです
人を呪わば穴二つ、というのは至極当然のことなんです
生きるも死ぬも、人生を歩むというのは一生懸命です
仕事も恋愛も趣味も、人生全てにおいてそう考えてみましょう
そうすると自分の置かれている立場や、やがて訪れる結果に納得ができるようになると思います
まぁ、まずは一生懸命楽しんでみましょう