忘れられた日
本日は9月9日、五節句のひとつで重陽の節句ですね。
五つある節句のうちで最も重要な節句なのにも関わらず最も認知度の低い節句ですね。
他の節句はひな祭りだったり七夕だったりとイベント的なものが付随していますが
重陽の節句はそれがないんですよね。
陽数(奇数)が重なる日
1月1日とか7月7日とかですね。
これは陰陽のバランスが陽気に偏ることから「気が狂ふ」と言われ凶日だとされています。
そのため御祭りをして邪や凶を祓うものが五節句というわけです。
数字のなかで「9」は最も大きい数字です。
それが重なる本日は凶作用が大きくはたらくわけであり、五節句の中でも最も重要な節句が重陽の節句になるのです。
重陽の節句は別名「菊の節句」と言われ菊酒を飲む日ですね。
盃に日本酒を注ぎ、菊の花びらを一枚浮かべます。
そこに月を写し込んだ状態でお酒を飲み干します。
余談ですが、お酒に映った月が逆さに見えるので「盃」は本来「逆月」と書きます。
菊酒というと、いろんな説があり、菊の花びらにつく朝露だけでつくるお酒であったり
菊の花を漬け込んだ焼酎であったり、また石川県の「菊理姫」というお酒だと言われることもありますね。
昔々から五節句を執り行っている天皇家ではどうなのでしょう?
実は岐阜にある某酒蔵のお酒を飲むそうです。
それが日本唯一の「菊酒」なのでしょう。
その酒蔵は小さい酒蔵で殺到すると困るので、公表しないで欲しいと言っていますのでここでは言えませんが
なんせ現代はインターネットの時代ですからね。
もしか気になる人がいれば調べてみてくださいね。
それを飲みながらお祓いを兼ねて、月を見ながらの晩酌も今宵はよいでしょう。