ボイジャーの夢
”一生懸命”
文字通り、一生をかけて行うことである
等価交換の理論で言えば一つの命を懸けるこそ、そこに魂が宿るということになる
単純に人間の出産でみてもわかるように
医学が進歩した現代でも、出産というものは命がけである
私の友人の奥様も出産で子供だけでなく自らの命も失っている
一体『命』というものは何処から来て、どこに行くのだろう?
私は自他ともに認める重度の中二病患者である
だから、そんなことをよく考えてしまうんです
IQ200を超えるクリストファー・マイケル・ランガン氏が宇宙を語ったことは有名ですよね
超絶簡単に言ってしまうと彼曰く、死は宇宙に繋がっていて神も悪魔も宇宙に存在しているそうです
地球は宇宙の一部であり、その地球に存在する自然も動物も人間も、また人間が生み出したすべての物も宇宙の一部であり
『一部』ということは、人間も住宅も車も料理も音楽も欲望も感情も運勢も戦争も地球温暖化も
すべてそれは『宇宙』そのもの
そこに時間を加えて『時空』として
魂もそのプロセスの中に組み込まれているわけだから、時空から我らは産まれ死ねば時空に帰っていくのかもしれない
プラトンも著書『パイドン』のなかで「肉体は魂の牢獄である」と語りイデアの世界を解説しています
安直かもしれないが、それが『時空』なのかもしれません
最も遠くに存在する人工物、『ボイジャー1号』という宇宙探査機があります
1977年に打ち上げ、運用を開始してから5年で運用を終える
言い換えれば5年で寿命を終える予想でしたが
2025年12月現在も、ボイジャー1号は稼働しており、地球との交信を続けています
宇宙という過酷な環境、さらに人的操作ミスなど、ボイジャーは何度も危機的状況を迎えるのですが
その度に奇跡的な復旧を遂げ今日に至っています
ボイジャーは地球から発信される命令に従い動いています
一度だけ人為的な操作ミスで、ボイジャーの軌道を変更する命令を発信してしまったことがあります
地球とボイジャーとの距離は、現在約226億キロメートルです
1度でも軌道が変わるということは、ものすごく大きな距離の変化ということであり
ボイジャーが地球から発信される電波圏外に飛んでいくことになります
案の定、命令後すぐにボイジャーとの通信が途絶えてしまいました
その後、何度も通信を試みましたが、ボイジャーからの反応はありません
数カ月が経ち、諦めかけていたところ信じられないことに、ボイジャー側から信号が届いたのです
地球側から発信しないと動かないはずのボイジャーがまるで意思があるように自発的に信号を発信したのです
「私はここに居るよ」と言わんばかりに
実は危機的な状況が何度もあったといいますが
その中には今回のように、ボイジャー自体が解決した事例がいくつか存在しています
ボイジャーが考え判断し行動したかのように、それは偶然とは思えないほど的確で合理的なかたちでの問題解決でした
1977年に打ち上げられたわけです
当然ですが、その当時に人工知能(AI)は存在しませんので
ボイジャーにAIは搭載されていませんし、それに類似する機能も搭載されていません
ボイジャーを開発した人たちも、運用を続けているNASAも
このようなボイジャーの危機回避行動は説明が付かないと言っています
「感情を持って考え行動している まさに生きているようだ」
という関係者も多いようです
ボイジャーは地球や宇宙、また未来の人類のために叡智を結集し
強い想いを込めて作られたのでしょう
そこで命が吹き込まれ、宇宙(時空)という生と死、感情に触れ、本当の生命がボイジャーに宿ったのかもしれません
そうなると、ボイジャーも寝るんでしょうかね?
そうなると、ボイジャーも夢を見るのでしょうかね?
太陽の光も届かない漆黒の中で見る夢ってどんな夢なんでしょうかね?