セーブポイント
台風は近づいていますが、ここ数日、朝夕は過ごしやすいくらいの気温になりましたね。
まさに秋の装いという感じですね。
台風も近づいていますし、今夜は自室でおとなしくウイスキーとチョコレートかな
それに葉巻とお気に入りの本があれば最高ですね。
皆さん、本はお好きですか?活字を見ると眠くなりませんか?
私は、学生時代落ちこぼれで勉強嫌いで、当然本も活字も嫌いでした。
最近はそこが少々変わってきたんですがね。
私には何人もの師匠や先生と呼ぶ人がいます。
心理学の先生にカール・G・ユングがいます。
彼は70歳まで心理学研究家として、本を書き続けました。
そして70歳以降、心理学の世界から引退し、余生には錬金術の本を出版しています。
心理学をやっている時には書けなかったことを、70歳以降に書いているんです。
心理学と錬金術、心や無意識のものと、土くれから黄金を作り出すもの
全く相反したもののようにも見えるでしょう。
でも彼の本を読んでみると、心理学と錬金術の密接なつながりが見えてくる。
そして、彼の最後の本、「結合の神秘」を書き85歳でこの世を去ります。
もしか彼があと100年生きていたらどうだったでしょうね。
もっともっと彼は色んな知識を得て、考え方もさらに進化し洗練されていったかもしれません。
いやいや、あと100年ではなく200年生きてたら・・・キリがないですね。
人には寿命がありますからね。
本というのは、ひとつのセーブポイントのようなもの
その人がどう生きて、どう考えて、どう答えを出したのかがそこに記されています。
ユングが79歳の時に書いた「結合の神秘」は彼が79年間考え学んでできた結晶のようなもの
もしか、それを20歳で読んで理解した読者がいたとするならば、20歳の頭の中に79歳のユングが存在することになる
そこをもとに、20歳の読者が80歳まで生きたとしたら・・・
そこにはユングを超えた知識や感性、答えが出てきても不思議ではないということです。
過去の偉人を踏み台にして、更なる高みを見ることができる可能性があるもの
それが本なのだと思うと、ちょっと面白く思えてきませんか?
まずは、堅苦しいものじゃなくて構いません。
極端な事をいれば、漫画でもよいと思います。
そこに著者の考え方や感性を見いだせればいいのですからね。
さぁ、本を手に取りましょう!!
お酒を注いで、太めの葉巻に火を付けましょう。