2019年01月26日(土)

タロットを読む

タロットは昔からブックレット型のケースに収納されることが多いですね。

それは、タロットが書籍であるという考えからなのかもしれません。

 

大アルカナの『0:愚者』のカードを見てみましょう。

ライダー版やマルセイユ版など、近代メジャーのデッキには一枚一枚タイトルがついています。

『愚者』なのですから、単純に愚か者であることは分かりますね。

ライダー版では崖っぷちを能天気に空を見上げながら悠々と歩いていますね。

となると、愚か者=能天気=怖いもの知らず=・・・、などの連想が続けて生まれていきます。

では愚者のカードに与えられた数字『0』はどうでしょう?

0(ゼロ)=無でしょうか?

否、無であるならば0(ゼロ)という数字すらなくなってしまう。

0(ゼロ)は1になることを約束された数字

0(ゼロ)は玉子の形であり、いずれ新たな生命が発生するように1に変わっていきます。

0(ゼロ)は輪でもありますよね。では輪とはなんでしょう?

 

担いでいる杖はなんでしょう?ワンドでありスタッフでありクラブですね。

という事は四台元素である火を表しています。

またこの杖は羊飼いの杖であると言われています。

羊飼いとはどういう職業なのでしょう?また羊は何を表していますか?

「迷える子羊」とは何を意味していますか?

 

その棒の先の荷物は?白いバラは?白い犬は?羽の帽子は?派手な服は?

太陽を描くなら普通は黄色で描くのでは?

でもなぜ、白い太陽が描かれているのでしょう?

そもそも、愚者とタイトルはついていますが、この人は何をしているの?

荷物を背負った旅人のように見えませんか?

では、彼は何処に向かっているの?

その旅に何の目的があるの?

 

この『0:愚者』に描かれたモノ全てに意味があり、それは単純ではありません。

複数の意味が存在し、自由な考え方や連想されるものが含まれています。

世界最古のデッキであるヴィスコンティスフォルツァには、それぞれのカードに

数字もタイトルも与えられていません。

ということは、カード自体を縛るものがないということであり

更に解釈の自由度は増していくことでしょう。

 

タロット占いには、ワンオラクルという一枚引きの占い方がありますが

基本的には3枚以上、有名なケルト十字という10枚引きのものから

オリジナルスプレット、また大小合わせた78枚すべてのカードを使う占いまであり

並び順や隣り合うカード、また正位置、逆位置でも読み方や解釈がかわります。

 

多くの意味を含んだカードとそこに繋がる他のカードにより

無限の物語が広がっているものがタロットです。

並べるたびに、毎回違った物語がそこには描かれます。

タロットは元はといえば、娯楽のためのもの

カードゲームとしても無限の物語の書物(絵本)としても楽しまれていたのでしょう。

 

どうですか?

タロットというものが、どんなものなのか?

少しは理解できましたか?

タロットの魅力や奥深さを語りだしたら、本来ならこんなものでは済みませんがね。

 

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