浪漫艦赤城
本日6月6日は大日本帝国海軍が保有する空母赤城が沈没した日でございます。
大東亜戦争時ミッドウェー海戦中に爆撃を受け、自力航行不可能と判断され爆雷処理されました。
まずは、そこでお亡くなりになられた英霊の御霊に鎮魂の祈りを込めて敬礼。
戦争とは政治外交手段の一つではありますが、最も愚かな行為だと言われます。
ただ、私は戦争肯定派ではありませんが、愚かな行為だということには疑問を感じます。
なぜなら人の本能の中に『争う』という考え方は生まれつき備わっているからだ
逆に『争う』という本能が備わっていない生物は、もれなく絶滅しています。
なので、肯定するわけではありませんが、戦争もきっと必要な事なのでしょう。
それは空母赤城を見れば少しわかってくることかもしれません。
空母赤城は当初、イギリス海軍の空母フューリアスをモデルに三段式甲板が採用されました。
甲板が多ければ一度に多くの戦闘機を発艦できます。
武器をいっぱい持っているヤツが強いに決まってんじゃん
というロマン的な考えから採用されました。
ロマンは浪漫、このロマンが現実になることはありませんでした。
下段甲板は滑走路が短く発艦着陸は不可能
そして何故か中断甲板には20㎝連装砲2基を設置してしまったことにより甲板としては使用不可能
上段甲板は下段中断と比べ滑走路は一番長のだが、通常の全通甲板の空母より滑走路が短い事から
時代遅れの複葉機しか発艦できないものでした。
要するに頭の中で考えて、実際に作ってみたけどポンコツだったわけです。
その後、赤城は全通甲板に改装され大東亜戦争での活躍につながるわけですけどね。
あぁ、ロマン
武器いっぱい持ってるヤツが強いに決まってんじゃん
実際は武器の重さで身動きが取れない。ってそんな感じです。
戦争は発明の親です。
どうにも使い物にならない発明や、明らかに愚かで非効率的な発明もありましたが
とても素晴らしい発明も数多く生まれました。
今私達が普通に使っている自動車も電化製品も医療も食品も、ほぼ全て
戦争で生み出されたり、進化を遂げたものなのです。
それによって便利な生活ができるようになりましたし、何より寿命も延びました。
ただ、多くの命と悲劇を生み出しました。
今も多くの国で戦争が行われています。
台湾有事も目前に迫っているのかもしれません。
でも、きっと止めることはできないのでしょう。
止められないことは人間の歴史が証明しています。
我らは多くの過ちを繰り返しながら、今後も前に進んでいくのでしょう。
それが『生きる』ということなのかもしれません。