2019年10月16日(水)

見る力

『見る』という行為は、人にとってとても自然な行為ですよね。

でも、目から入ってくる情報量は五感のどれよりも多く重要です。

諺でも

  ”百聞は一見に如かず”

とありますよね。

 

『見る』という行為を極めていくと、いろんな事が分かってきます。

私達占い師もお客様の人柄、人生や運勢を鑑定するわけですから

『見る』という行為は常に磨いていきたいスキルのひとつでもありますね。

 

有名な剣の達人が言っていましたね。

  ”見るとなく見る”

 

意味不明ですねw

でも、これすごく重要なんです。

剣の世界に生きる人たちにとってこの言葉が重要なのはわかりますが

きっとこれは占い師にも、また現代社会を生きる人たちにも重要なんだと思います。

 

達人はなんと言ったのか?

剣道でも、真剣勝負でも、切られるのは切っ先だ

ならば、切っ先だけを注意して見ていれば良いのか?

それでは、太刀筋が分からない、捌きようも避けようもなくなってしまう。

では、太刀筋を生み出す腕の動きを注意して見ていればよいのか?

それでは、相手の有利に間合いが詰められていることに気づけな

では、相手の足さばきを見ていればいいのか?

それでは、気づいたころには切り捨てられていることでしょう。

 

要するに『手』を見れば『手』に意識がいく

意識が行くということは、他に意識が回らないということ

だから、対戦相手を見るのは当然だが、対戦相手の『どこ』を見ることなく

全体を見ると言う言葉が

 ”見るとなく見る”

という表現に隠されている

 

いくら勉強し修行をつんだ占い師でも、相手のイメージに囚われてしまうと

カードが読めなくなってくるものです。

お客さん商売や取引先との交渉など、人と向き合うお仕事をしている人は

とくに

 ”見るとなく見る”

 

を実践してみてください。

そうすると、動き出そうとしている空気の動きが見えてきますよ。

それが、剣の達人が言う

 ”「先」の先をとる”

 

というものですね。

そこまでこれば、あとは自分のペースですね♪

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